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脈管系【静脈】Vascular system 3

2019年1月10日

◇静脈系

 

Ⅰ 上大静脈 Superior vena cava

 

頭頚部・胸郭・上肢などから血液を集める静脈の本幹である。

右の第1肋軟骨の後ろで左右の腕頭静脈の合流したもので、右の気管支と右の肺動静脈の前を下って右心房に入る。

その長さは約7㎝である。

 

Ⅱ 腕頭静脈 Brachiocephalic vein

 

左右の胸鎖関節の後ろで内頚静脈と鎖骨下静脈の合流したものである。

右は同名の動脈の右前を下り、左は大動脈弓から出る3本の動脈の前を横切って右の第1肋軟骨の後ろに達し、ここで左右のものが合して上大静脈となる。

その根の主要なものは次の通りでおおむね同名動脈に伴行している。

 

①内胸静脈 Internal thoracic vein

②椎骨静脈 Vertebral vein

③下甲状腺静脈 Inferior thyroid vein

④最上肋間静脈 Supreme intercostal vein

 

Ⅲ 内頚静脈 Internal jugular vein

 

主として頭頚部から血液を集めるもので、ほぼ総頚動脈に相当するものと思えばよい。

頭蓋腔内の横静脈洞の続きとして頭蓋底の頚静脈孔を出て、はじめ内頚動脈、ついで総頚動脈の外側をこれらと並んで下り、胸鎖関節の後ろで鎖骨下静脈と合流して腕頭静脈となる。

その根の主なものをあげる。

 

①上甲状腺静脈 Superior thyroid vein

甲状腺とその付近から血液を集める。

 

②舌静脈 Lingual vein

ほぼ舌動脈に伴行している。

 

③顔面静脈 Facial vein

ほぼ顔面動脈の分布区域から血液を集めるもので、眼角静脈 Angular veinとして鼻根部に始まり、顔面動脈のやや後ろを斜めに下り、下顎骨の下縁を回って下顎後静脈と合流して内頚静脈に注ぐ。

 

④下顎後静脈 Retromandibular vein

耳下腺の中で浅側頭静脈と翼突筋静脈叢とが合流したものである。

外頚動脈の外側に沿って下り、下顎角の下で顔面静脈と合して内頚静脈と外頚静脈とに注ぐが、このあたりの経過と連絡には変異が著しい。

浅側頭静脈 Superficial temporal veinは同名動脈に伴って側頭部・頭頂部などの血液を集める。

また翼突筋静脈叢 Pterygoid plexusはだいたいにおいて、顎動脈の分布区域から血液を集めるもので、内側および外側翼突筋の内部とその周囲で網状の経過を示し、上下顎・側頭下窩・鼻腔・口蓋などから多数の根の合流を受けている。

顎動脈に相当する静脈がこのように静脈叢をつくるのは、咀嚼の際、翼突筋の収縮による圧迫を避けるためと思われる。

 

Ⅳ 頭蓋と頭蓋腔の静脈

 

①導出静脈 Emissary vein

 

頭蓋壁を貫いて頭蓋の内外にある静脈を連絡するもので、いずれも短い吻合路に過ぎない。

その主なものは乳突孔・果管・卵円孔・破裂孔・頚動脈管・舌下神経管などを通っている。

 

②板間静脈 Diploic vein

 

頭蓋冠の扁平骨の内板と外板の間にある海綿質(これを板間層という)の中を走るもので、互いに吻合して網状を呈している。

その一部は頭蓋の外にある静脈に、他は頭蓋腔の硬膜静脈洞に注ぐ。

骨質の中を走るため機械的に保護されているから、その壁は極めて薄く、殆ど血管という感じを与えない。

 

③硬膜静脈 Meningial vein

 

脳硬膜の静脈はすべて硬膜動脈に伴行している。

とくに中硬膜静脈が最大で、同名動脈の両側に伴って走り、棘孔を出て翼突筋静脈叢に注ぐ。

 

④硬膜静脈洞 Sinus durae matris

 

硬膜静脈洞とは脳硬膜の両葉の間に封じられて腔洞で、内面は内皮細胞でおおわれ、その中に静脈血を通じるものである。

脳を流れた血液は多数の脳静脈となって随所で脳の表面に現れ、その部にある硬膜静脈洞に注いでいる。

ゆえに静脈洞を通る血液の総和は、およそ内頚動脈と椎骨動脈とによって供給される血液に相当する。

硬膜静脈洞の主要なものは次のとおりである。

 

・上矢状静脈洞 Superior sagittal sinus

大脳鎌の付着縁の中にある。

頭蓋上壁の正中線を後走し、内後頭隆起のところで横静脈洞に注ぐ。

 

・下矢状静脈洞 Inferior sagittal sinus

大脳鎌の自由縁の中を後送して直静脈洞に注ぐ。

 

・直静脈洞 Straight sinus

下矢状静脈洞と大大脳静脈 Great cerebral veinの合流したもの。

大脳鎌と小脳テントとの会合部の中を後走し、内後頭隆起のところで上矢状静脈洞に注ぐ。

 

・横静脈洞 Transverse sinus

上矢状静脈洞と直静脈洞とが合流したもの。

左右に分かれて小脳テントの付着縁の中を外側の方に走り、側頭骨の岩様部の内面をS状に曲がって(この部をとくにS状静脈洞 Sigmoid sinusということがある)頚静脈孔に達し、ここで内頚静脈となって頭蓋腔を出る。

 

・海綿静脈洞 Cavernous sinus

蝶形骨体の両側にある。

左右のものが下垂体の前後で連絡しているほか、前方からは上眼静脈その他若干の静脈が流れ込み、後方からは上・下錐体静脈洞 Superior /Inferior petrosal sinusが出て横静脈洞に注いでいる。

 

頭蓋腔内の静脈血は種々の道を通って外部の静脈と連絡している。

これはどこに流通障害が起こっても、他のいずれかの道を通って血液が流れ帰りうるための仕組みである。

頭部の皮膚はその下に頭蓋が直接に接しているために、皮膚の中を通る静脈は圧迫を受けやすく、板間静脈系はその側副路をなすものと思われる。

このようにして脳は決して鬱血の起こらないような仕組みになっている。

導出静脈と硬膜静脈洞とは臨床上重要な意義をもっている。

この中を通る血流の方向は必ずしも一定していないので、頭蓋腔の外に起こった病変が導出静脈を仲介として容易に静脈洞に伝えられ、その結果、静脈洞血栓症ひいては脳膜炎を起こすことになるからである。

 

Ⅴ 鎖骨下静脈 Subclavian vein

 

腋窩静脈の続きである。

同名の動脈の前を内側の方に走って前斜角筋の前を通り(同名動脈はこの筋の後ろを通る)、胸鎖関節の後ろで内頚静脈と合流して腕頭静脈となる。

 

・外頚静脈 External jugular vein

鎖骨下静脈の一根。

後頭部とその付近の血液を集めるが、下顎後静脈や顔面静脈の血液の一部もこれに流れ込む。

広頚筋におおわれながら、胸鎖乳突筋の表面を前上方から後下方へと斜めに横切って下り、鎖骨下静脈に注ぐ。

 

Ⅵ 上肢の静脈

 

⒈ 深静脈

 

伴行静脈で、一般に動脈の両側に一条ずつ走っている。

その経過と名称は動脈と同じで、本幹部は

 

 腋窩静脈 Axillary vein → 上腕静脈 Brachial vein→ 橈骨静脈 Radial vein

                          → 尺骨静脈 Ulnar vein

 

⒉ 浅静脈

 

皮静脈で本幹は次の3本からなっているが、その経過は変異性が著しい。

静脈注射や採血にはふつう、肘窩に明らかに認められるこれらの静脈のいずれかが選ばれる。

 

①橈側皮静脈 Cephalic vein

前腕の橈側を上り、上腕では上腕二頭筋の外側縁に沿って上行し、三角筋と大胸筋の間を通ったのち、鎖骨の下で腋窩静脈に注ぐ。

 

②尺側皮静脈 Basilic vein

前腕の尺側を上り、更に上腕二頭筋の内側縁に沿って上行して上腕の中部で上腕静脈に入る。

 

③前腕正中皮静脈 Median vein of forearm

前腕掌側の正中部を上行し、肘窩で橈側皮静脈または尺側皮静脈に合流し、あるいは橈側・尺側皮静脈とを連ねる肘正中皮静脈 Median cubital veinに入る。

 

Ⅶ 奇静脈と半奇静脈

 

奇静脈 Azygos veinと半奇静脈 Hemiazygos vein は胸腹壁の深層の血液を集める血管である。

左右でその経過を異にしており、右側では上行腰静脈 Ascending lumbar vein として腰椎の前右側を上行し、横隔膜を貫いて奇静脈として胸椎の前右側を上り上大静脈に入るが、左側のもの(半奇静脈)は上行腰静脈に続いて脊柱の前左側を上行し、中位胸椎の前、食道・大動脈・胸管の後ろを右に折れて奇静脈に入る。

中位胸椎より上の左側のものを(副半奇静脈 Hemiazygos accessory vein)は下行して半奇静脈に注ぐ。

これらの両静脈にはそれぞれ右および左の肋間静脈 Intercostal veinが流れ込んでいる。

肋間動脈は大動脈から派出しているのに対し、肋間静脈が上下大静脈とは直接の関係をもたず、奇静脈ないし半奇静脈に注ぐことは注目すべきである。

これは奇静脈と半奇静脈とが胎生時には静脈系の本幹であったことを物語るものである。

 

Ⅷ 脊柱の静脈系

 

脊柱の内外はきわめて豊富な静脈網で張り巡らされている。

脊柱の静脈系は頭蓋のそれと同一構成を示すものであるから、両者を対比しながら理解することが望ましい。

 

①外椎骨静脈叢 External vertebral venous plexus

 

椎骨の外表にまつわりついている。

これは頭蓋底の静脈叢に相当し、これと続いている。

頭蓋冠の表面の静脈はむしろ一般の体表の静脈である。

 

②内椎骨静脈叢 Internal vertebral venous plexus

 

椎間の中で、脊髄硬膜の両葉の間にある。

これは脳の硬膜静脈洞に相当するもので、大後頭孔を通って両者は連絡している。

 

③椎体静脈 Basivertebral vein

 

各椎体の中を不規則に走る静脈で水平方向に後走して最寄りの内椎骨静脈叢に注ぐ。

これは頭蓋の板間静脈に相当するもので、その壁は極めて薄い。

これらの静脈系はいたるところで互いに著しく吻合している。

そのほか内椎骨静脈叢は一方ではいろいろの高さで脊髄静脈を受けており、他方では各椎間孔を通って肋間静脈・腰静脈などと連絡している(頭蓋における導出静脈に相当する)。

このように脊柱の静脈系は奇静脈ないし半奇静脈と上行腰静脈とによって、上は上大静脈、下は総腸骨静脈と吻合している。

こうして脊柱の静脈系、ことに内外椎骨静脈叢は上下大静脈間の側副路を形成している。

これは腹部の圧迫その他の原因で下大静脈に血流の減退ないし障害をきたした場合に、重要な役割を演じる。

 

Ⅸ 下大静脈

 

下大静脈 Inferior vena cavaはだいたい胸部以下の下半身の血液を集める本幹である。

第4または第5腰椎の高さで左右の総腸骨静脈が合流したもので、脊柱の前を大動脈の右側に沿って上行し、肝臓の後部と横隔膜とを貫いてすぐに右心房に入る。

すなわち胸腔内には下大静脈と称すべき部分はほとんどないことを注意する。

その経過中の根の主なものは以下。

 

①腎静脈 Renal vein

 

対性。

臓側根の内では最も大きいもので、左右の腎臓から血液を集める。

左の腎静脈は大動脈の前を通る。

その中を通っている血液はもちろん静脈血ではあるが、少なくとも尿成分に関する限りは体内で最もきれいなものである。

 

②精巣静脈 Testicular vein 卵巣静脈 Ovarian vein

 

対性。

精巣動脈または卵巣動脈に伴行し、精巣または卵巣から血液を集める。

右側では直接に下大静脈に注ぐが、左側では腎静脈に入る。

 

③肝静脈 Hepatic vein

 

肝臓の実質の中から起こり、その後縁を出てすぐに横隔膜の直下で下大静脈に入る。

ふつう3本ある。

 

④腰静脈 Lumbar vein

 

4対あって同名の動脈に伴行している。

これらを上下に連ねる上行腰静脈 Ascending lumbar veinは上行して奇静脈ないし半奇静脈となる。

 

Ⅹ 門脈

 

門(静)脈 Portal veinは胃・腸・脾臓・膵臓などから血液を集めてこれを肝臓に運ぶ非常に重要な静脈で、その流域は腹腔動脈と上・下間膜動脈の分布区域に相当する。

上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・脾静脈・左胃静脈・右胃静脈などの合流したもので、膵臓の後ろを通って小網の肝十二指腸間膜の中を走り、固有肝動脈および肝管とともに肝門から肝臓の中に入る。

門脈はもちろん、その起始器官の内部で毛細血管が集まって生じるものであるが、肝臓の内部で再び毛細血管に分かれたのち肝静脈に集まるのであって、この点は普通の静脈と著しく異なる。

消化管から吸収された栄養物質(脂肪を除く)は門脈によって肝臓を経過したのち、初めて循環血液の中に入る。

 

門脈は次の3種の吻合をもっている。

これらは平時には大した意味をもたないが、肝臓の病変により門脈の疎通が障害を受けると、腹部内臓の血液はこの吻合を利用して心臓に帰ることになるから、臨床的に重要な役割を演じる。

 

①胃の噴門のところで左胃静脈 Left gastric vein と食道静脈 Esophageal vein(門脈と奇静脈との間の吻合)。

 

②直腸部において、下腸間膜静脈の根である上直腸静脈 Superior rectal veinと内腸骨静脈の根である中直腸静脈・下直腸静脈とが直腸静脈叢 Rectal venous plexusをつくっている。

これらは門脈と内腸骨静脈との間の吻合で直腸で吸収される物質(坐薬を含む)が、肝臓を通らずに直接に循環血液に入る経路として注意を要する。

 

③肝円索の中を通る数条の細静脈(傍静脈)により前腹壁の静脈(下腹壁静脈・浅腹壁静脈など)と連絡する。

 

Ⅺ 総腸骨静脈

 

総腸骨静脈 Common iliac veinは仙腸関節の前で内腸骨静脈と外腸骨静脈との合流したものである。

同名の動脈と並行して内上方に走り、第4または第5腰椎の高さで両側のものが一緒になって下大静脈となる。

左の総腸骨動脈は同名動脈の後ろを通っている。

内腸骨静脈 Internal iliac veinは同名の動脈に伴行する静脈で、骨盤壁と骨盤の内臓から血液を集め、総腸骨静脈に注ぐ。

その根もほぼ動脈に一致している。

外腸骨静脈 External iliac veinは大腿静脈の続きで、同名の動脈に伴行し、仙腸関節の前で内腸骨静脈と合して総腸骨静脈となる。

 

Ⅻ 下肢の静脈

 

⒈ 深静脈

 

伴行静脈で動脈と同じ名がつけられており、同様の経過を示す。

その本幹部だけを示す。

 

 大腿静脈 Femoral vein-膝窩静脈 Popliteal vein-前脛骨静脈 Anterior tibial vein

                          -後脛骨静脈 Posterior tibial vein

 

⒉ 浅静脈

 

皮静脈で本幹は2本ある。ともに深静脈に注ぐ。

 

①大伏在静脈 Great saphenous

 

足背静脈弓 Dorsal venous archの血液を受けて内果の前を通り、下腿と大腿の内側面の皮下を上行し、鼡径靱帯の下の方で大腿筋膜を貫いて大腿静脈に入る。

 

②小伏在静脈 Small saphenous

 

足背外側部の血液を集めて外果の後ろを通り、さらに下腿後面の皮下を上り、膝窩において膝窩静脈に注ぐ。

 

 

 

 

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