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頭蓋骨 Ossa cranii

2018年11月14日

◆頭蓋

 

頭蓋 cranium,skullは身体の最上部に位置する極めて複雑な骨格で、脳・視覚器・平衡聴覚器を容れているほか、消化管の気道の起始部を囲んでいる。

頭蓋は一つの骨からできているのではなくて、これを分解してみると15種23個の頭蓋骨と顔面骨から成り立っている。

 

□頭蓋骨

 

①後頭骨 os occipitale, occipital bone

 

 

1底部 Basilar part 2小脳後頭窩 Cerebellar fossa 3大脳後頭窩 Cerebral fossa

4顆窩(BとCでは顆管)Condylar fossa 5後頭顆 Condyle

6外後頭稜 External occipital crest 7外後頭隆起 External occipital protuberance

8大後頭孔(大孔)Foramen magnum 9下垂体洞溝 Groove for inferior petrosal sinus

10S状洞溝 Groove for sigmoid sinus 11上矢状洞溝 Groove for superior sagittal sinus 

12横洞溝 Groove for transversa sinus 13最上項線 Highest nuchal line 

14舌下神経管 Hypoglossal canal 15下項線 Inferior nuchal line

16内後頭稜 Internal occipital crest  17内後頭隆起 Internal occipital protuberance

18頸静脈切痕 Jugular notch 19頸静脈突起 Jugular prosess

20頸静脈結節 Jugular tubercle 21ラムダ縁 Lambdoid margin  22外側角 Lateral angle

23外側部 Lateral part 24乳突縁 Mastoid margin 25咽頭結節 Pharyngeal tubercle

26鱗部 Squamous part 27上角 Superior angle  28上項線 Superior nuchal line

 

不対性。

後頭部にある木の葉のような形の骨。

前下部に大後頭孔があり、これを囲んで後上方に後頭鱗、側方に外側部、前方に底部がある。

外側部は舌下神経管で貫かれている。

 

②蝶形骨 os sphenoidale,sphenoid bone

 

 

1鋤骨 Ala 2前床突起 Anterior clinoid process

3体と蝶形骨洞口 Body with openings of sphenoidal sinusis 4頸動脈溝 Carotid groove

5大翼の大脳面 Cerebral surface of greater wing 6鞍背 Dorsum sellae

7篩骨棘 Ethmoidal spine 8卵円孔 Foramen ovale 9正円孔 Foramen rotundum

10棘孔 Foramen spinosum

11鼻口蓋神経と伴行血管の通る溝 Groove for nasopalatine nerve and vessels

12大翼の側頭下稜 Infratemporal crest of greater wing

13大翼の側頭下面 Infratemporal surface of greater wing

14蝶形骨隆起 Jugum 15翼状突起の外側板 Lateral pterygoid plate

16小翼 Lesser wing 17翼状突起の内側板 Medial pterygoid plate

18視神経管 Optic canal 19大翼の眼窩面 Orbital surface of greater wing

20後縁 Posterior border 21後床突起 Posterior clinoid process

22視神経交叉後(交叉溝)Prechimsmatic groove  23翼突管 Pterygoid canal

24翼突鉤 Pterygoid hamulus 25翼突切痕 Pterygoid notch

26翼突突起 Pterygoid process  27蝶形骨吻 Rostrum 28舟状窩 Scaphoid fossa

29トルコ鞍(下垂体窩)Sella turcica( pituitary fossa) 30蝶形骨棘 Spine

31上眼窩裂 Superior orbital fissure  32大翼の側頭面 Temporal surface of greater wing

33鞍結節 Tuberculum sellae 34鞘状突起 Vaginal process

 

不対性。

頭蓋底を占めている骨で、蝶が羽を広げた形をしているのでこの名がある。

これに中央部の体と、これから左右に出る一対の大翼と小翼、そして下方に伸びる一対の翼状突起とを区別する。

体の内部には一対の蝶形骨洞という空洞があり、副鼻腔の1つをなしている。

体の上面は浅く鞍状に凹み、これをトルコ鞍という。

小翼の基部は視神経管で前後に貫かれ、その外下方、小翼と大翼の間には細長い上眼窩裂がある。

大翼は一列に並ぶ3個の孔、すなわち正円孔、卵円孔、棘孔で貫かれ、また翼状突起の基部はほぼ水平に走る翼突管によって前後に貫かれている。

 

③側頭骨 os temporale,temporal bone

 

 

1前庭水管 Aqueduct of vestibule  2弓状隆起 Arcuate eminence

3関節結節 Articular tubercle 4耳管半管 Auditory tube

5鼓膜張筋半管 Canal for tensor tympani

6鼓室神経小管 Canaliculus for tympanic branch of glossopharyngeal nerve

7頸動脈管 Carotid canal  8蝸牛小管 Cochlear canaliculus

9鼓室蓋稜 Edge of tegmen tympani

10外耳道 External acoustic meatus  11中側頭動脈溝 Groove for middle temporal artery

12S状洞溝 Groove for sigmoid sinus  13上錐体洞溝 Groove for superior petrosal sinus

14動脈溝と静脈溝(中硬膜動脈・静脈の枝が通る溝)Grooves for branches of middle meningeal vessels

15大錐体神経管裂孔と大錐体神経溝 Hiatus and grrve for greater petrosal nerve

16小錐体神経管裂孔と小錐体神経溝 Hiatus and groove for lesser petrosal nerve

17内耳道 Internal acoustic meatus  18頚静脈窩 Jugular fossa

19頸静脈面 Jugular surface 20下顎窩 Mandibular fossa 

21乳突小管(迷走神経の耳介枝が通る)Mastoid canaliculus for suricular branch of vagus nerve

22乳突切痕 Mastoid notch  23乳様突起 Mastoid process  24後頭動脈溝 Occipital groove

25頭頂切痕 Parietal notch  26錐体鱗裂(上方から)Petrosquamous fissure(from above)

27錐体鱗裂(下方から)petrosuamous fissure(from below)

28錐体鼓室裂 Petrotympanic fissure 29岩様部(錐体乳突部)Petrous part

30窩後結節 Postglenoid tubercle 31茎状突起鞘 Sheath of stylid process 

32鼓室鱗裂 Squamotympanic fissure 33鱗部 Squamous part

34茎状突起 Styloid process 35茎乳突孔 Stylomastoid foramen

36弓下窩 Subarcuate fossa 37道上三角 Suprameatal triangle

38鼓室蓋 Tegmen tympani

39三叉神経圧痕(錐体尖にある)Trigeminal impression on apex of petrous part

40鼓室部 Tympanic part  41頬骨突起 Zygomatic process

 

対性。

頭蓋の外側面のほぼ中央部にある複雑な形の骨。

その外側面のやや下部に外耳道があって、その上の方には鱗部、後方には岩様部があり、その内側部は錐体部となって前内方に向かって突出している。

また外耳道の周囲を鼓室部という。

鱗部からは外耳孔の前上部から前方に向かって水平に頬骨突起が突出し、錐体の下面からは前下方に向かって角のような茎状突起が出ており、岩様部の前下端は母指頭大の乳様突起となっている。

頬骨突起の基部の下面には外耳道の前に下顎窩という陥凹部があって、顎関節の関節窩をなしている。

その前縁部は肥厚して関節結節となっている。

鼓室部の内部には、外耳道の底から内方に続いて鼓室という空間がある。

鼓室の後方は、乳様突起の中にある多数の小室すなわち乳突蜂巣に続き、前は筋耳管管という管で外頭蓋底に通じている。

筋耳管管はさらに薄い骨板によって不完全に耳管半管と鼓膜張筋半管とに分けられる。

錐体には骨迷路という複雑な洞窟があり、ここに内耳を容れている。

骨迷路の位置はほぼ内側に接したところである。

また錐体の後内側面には内耳道という管があり、その突き当りのところはいくつかの孔で骨迷路に通じ、一部は顔面神経管に続いている。

顔面神経管は間もなく後方に折れ、鼓室の内側壁の中を弓状に曲がって茎乳突孔として茎状突起と乳様突起との間で外に開いている。

 

④頭頂骨 os parietale,parietal bone

 

 

1前頭縁(前縁)Frontal(anterior)border 2前頭角(前上角)Frontal(anterosuperior)angle

3動脈溝と静脈溝(中硬膜動脈・静脈の前頭枝が通る溝)Furrows for frontal branch of middle meningeal vessels(anterior division)

4動脈溝と静脈溝(中硬膜動脈・静脈の頭頂枝が通る溝)Furrow for parietal branch of middle meningeal vessels(posterior division)

5S状洞溝(乳突角を通る)Groove fo sigmoid sinus at mastoid angle

6下側頭線 Inferior temporal line  7乳突角 Mastoid(postero-inferior)angle

8後頭縁(後縁)Occipital(posterior)border

9後頭角(後上角)Occipital(posterosuperior)angle

10頭頂孔 Parietal foramen 11頭頂結節 Parietal tuberosity

12矢状縁(上縁)Sagitta(superior)border 

13蝶形骨角(前下角)Sphenoidal(antero-inferior)angle

14鱗縁 Squamosal(inferior)border 15上側頭線 Superior temporal line

 

頭蓋の上壁をなす一対の四角形の皿のような扁平骨で、4縁と4角とが区別される。

下縁すなわち側頭骨の鱗部に接する縁は最も短くて強く上方に弯入し、また前下隅すなわち蝶形骨の大翼と接する隅角は最も突出している。

 

⑤前頭骨 os frontale,parietal bone

 

 

1前篩骨孔(溝の位置)Anterior ethmoidal canal(position of groove)

2篩骨切痕 Ethmoidal notch  3盲孔 Foramen caecum

4涙嚢窩 Fossa or lacrimal gland  5前頭稜 Frontal crest  6前頭洞 Frontal sinus

7前頭結節 Frontal tuberosity  8眉間 Glabella  9下側頭線 Inferior temporal line

10鼻棘 Nasal spine  11眼窩部 Position of frontal notch or foramen

13後篩骨孔(溝の位置)Posterior ethmoidal canal(position of groove)

14篩骨蜂巣の上壁 Roof of ethmoidal air cells

15矢状稜(上矢状洞溝の縁をつくる稜)Sagittal crest

16眉弓 Superciliary arch  17上側頭線Superior temporal line

18眼窩上縁 Supra-orbital margin  19眼窩上切痕または孔Supra-orbital notch or foramen

20滑車窩(または結節)Trochlear fovea(or tubercle)  21頬骨突起 Zygomatic prosess

 

前頭部にある貝殻のような形の骨で、不対性であるが、胎児から小児期には正中で分離していて対性である。

前頭骨はその大部分を占める前頭鱗と下部中央の鼻部と鼻部の両側に位して眼窩の上壁をなしている眼窩部からなる。

鱗の下部から眼窩部にわたって内部に一対の前後に扁平な空洞があり、これを前頭洞という。

 

 

⑥篩骨 os ethmoidale,ethmoid bone

 

 

1鶏冠翼 Ala of crista galli  2前篩骨溝 Anterior etmoidal groove

3篩板 Cribritorm plate  4鶏冠Crista galli  5篩骨胞 Ethmoidal bulla

6篩骨迷路(篩骨蜂巣を含む)Ethmoidal labyrinth(containing ethmoidal air cells)

7中鼻甲介 Middle nasal concha  8眼窩板 Orbital plate  9垂直板 Perpendicular plate

10後篩骨溝 Posterior ethmoidal groove  11上鼻甲介Superior nasal concha(meatus)

12鉤状突起 Uncinate process

 

不対性。鼻腔の天井をなしている骨で、蝶形骨の前、前頭骨の後下にある。

これに篩板、鉛直板、篩骨迷路の三部を区別する。

篩板は水平の部であって、多数の小孔によって篩(ふるい)のように貫かれているから、この名があり、また篩骨の名もここから発している。

正中板は正中部に鉛直に垂れている板状部で、鼻中隔の上部をなしている。

迷路は篩板から左右に垂れた部分で、その中に多数の篩骨蜂巣という小室を容れている。

これらの蜂巣の壁は紙のように薄い骨板でできている。

 

⑦鋤骨 vomer

 

 

1鋤骨翼 Ala

11鼻口蓋神経と伴行血管の通る溝 Groove for nasopalatine nerve and vessels

20後縁 Posterior border

 

不対性。篩骨の鉛直板の下に続いて鼻中隔の下半をなしている鋤(すき)形の扁平骨である。

 

⑧下鼻甲介 concha nasalis inferior

 

 

1前端 Anterior end  2篩骨突起 Ethmoidal process

3涙骨突起 Lacrimal process  4上顎突起Maxillary process

5内側面 Medial surface  6後端Posterior end

 

対性。鼻腔の外側壁についている貝殻のような小さい骨である。

 

⑨涙骨 os lacrimale,lacrimal bone

 

 

29涙嚢溝 Lacrimal groove  30涙骨鉤Lacrimal hamulus  31鼻腔面 Nasal surface

32眼窩面 Orbital surface  33後涙嚢稜 Posterior lacrimal crest

 

対性。眼窩の内下前隅にある小骨である。

涙嚢の外郭の一部をなしているのでこの名がある。

 

⑩鼻骨 os nasale,nasal bone

 

 

34内面と篩骨神経溝 Internal surface and groove for anterior ethmoidal nerve

35外面 Lateral furface

 

対性。鼻根部の支えをなす長四角形の小骨である。

 

□顔面骨

 

①上顎骨 maxilla

 

 

1歯槽突起 Alveolar process 2前涙嚢稜 Anterior lacrimal crest

3前鼻棘 Anterior nasal spine 4前面 Anterior surface

5犬歯隆起 Canine eminence 6犬歯窩 Canine fossa

7鼻甲介稜 Conchal crest 8篩骨稜 Ethmoidal crest 9前頭突起 Frontal process 

10大口蓋溝(溝の位置)Greater palatine canal(position of groove)

11切歯管 Incisive canal 12切歯窩 Incisive fossa 13下鼻道 Inferior meatus

14眼窩下管 Infra-orbital canal 15眼窩下孔 Infra-orbital foramen

16眼窩下溝 Infra-orbital groove 17眼窩下縁 Infra-orbital margin

18側頭下面 Infratemporal surface 19涙嚢溝 Lacrimal groove

20上顎洞と上顎洞裂孔Maxillary hiatus and sinus 21中鼻道Middle meatus

22鼻稜 Nasal crest 23鼻切痕 Nasal notch 24眼窩面 Orbital surface

25口蓋突起 Palatine process 26上顎粗面 Tuberosity 

27未萌出の第3大臼歯(知歯)Unerupted third molar tooth

28頬骨突起 Zygomatic process

 

対性。上顔部を占めている複雑な形の骨で、上顎体・前頭突起・頬骨突起・歯槽突起・口蓋突起の5部からなる。

上顎体は中央部を占め、中に上顎洞という大きな空洞を容れている。

上顎等は副鼻腔の一つで、体の内側面にある上顎洞裂孔によって外に開いている。

上顎体の前面には眼窩縁の下方に眼窩下孔がある。

内側縁は鋭くとがっていて、ここに鼻切痕があり、反対側のものとともに梨状口を囲んでいる。

上顎体の口蓋側面は一般に凸面を示し、ここに数個の小さい歯槽孔がある。

上顎体の前面は眼窩の下壁をなしており、ほとんど平坦である。

その後部には、ほぼ前後に走る眼窩下溝があって、前進するに従い、次第に骨面下に没して眼窩下管となり、眼窩下孔に開いている。

前頭突起は上顎体の前上内側隅から上方に出ている突起で、鼻根の外側部をなしており頬骨突起は頬骨に向かって出ている突起で頬骨と接する面は三角形の粗面をなしている。

歯槽突起は上顎体から下に向かって堤防状に隆起している弓形の部で、左右のものが合して半長円を描いている。

その下面には歯根を容れる陥凹部すなわち歯槽があり、成人で完全に発達した場合その数は8個ある。

最前部2個の歯槽に相当する部分は、胎児では切歯骨いう独立の骨でできており、狭義の上顎骨と切歯縫合によって結合されている。

人間では切歯縫合は後に癒着して、切歯骨は広義の上顎骨に併合されるが、一般の哺乳類では切歯骨は生涯独立しているのもが多い。

人間にも切歯骨のあることは古くから知られていたが、正確な観察に基づいて動物の切歯骨との同定を行ったのはドイツの詩人ゲーテである。

口蓋突起は上顎体から内方に向かって水平に出る板状の突起で、左右両側のものが一緒になって骨口蓋の前部をつくっている。

突起の前部には鼻腔面からはいって前下方に走る切歯管がある。

切歯管はその下半で左右のものが合して一管となり、骨口蓋の口腔面の正中部に開いている。

この開口部を切歯孔という。

 

②頬骨 os zygomaticum,malar bone

 

 

1前頭突起 Frontal process 2縁結節 Marginal tubercle

3上顎縁 Maxillary border 4眼窩縁 Orbital border 5眼窩面 Orbital surface

6側頭縁 Temporal border 7側頭突起 Temporal process 8側頭面 Temporal surface

9頬骨眼窩孔 Zygomatico-orbital foramen 10頬骨顔面孔 Zygomaticofacial foramen

11頬骨側頭孔 Zygomaticotemporal foramen

 

対性。頬の上方の突起部を占めている星状の骨である。

 

③口蓋骨 os palatinum,palate bone

 

 

1鼻甲介稜 Conchal crest 2篩骨稜 Ethmoidal crest 3大口蓋溝 Greater palatine groove

4水平板 Horizontal plate 5小口蓋管 Lesser palatine canals

6上顎突起 Maxillary process 7鼻稜 Nasal crest 8眼窩突起 Orbital process

9垂直板 Perpendicular plate 10後鼻棘 Posterior nasal spine

11錐体突起 Pyramidal process 12蝶形骨突起 Sphenoidal process

13蝶口蓋切痕 Sphenopalatine notch

 

対性。上顎骨の後に接着しているL字型の骨で鉛直板と水平板とからできている。

鉛直板は鼻腔側壁の後部をなし、水平板は骨口蓋の後部をつくっている。

 

④下顎骨 mandibula

 

 

1歯槽部 Alveolar part 2下顎骨 Angle 3下顎枝の前縁 Anerrior border of ramus

4下顎底 Basa 5下顎体 Body 6筋突起 Coronoid process

7二腹筋窩 Digastric fossa 8下顎頭 Head

9下顎枝の下縁 Inferior border of ramus 10下顎小舌 Lingula

11下顎孔 Mandibular foramen 12下顎切痕 Mandibular notch

13オトガイ孔 Mental foramen 14オトガイ隆起 Mental protuberance

15オトガイ結節 Mental tubercle 16顎舌骨筋神経溝 Mylohyoid groove

17顎舌骨筋線 Mylohyoid line 18下顎頸 Neck 19斜線 Obliue line

20下顎枝の後縁 Posterior border of ramus 21翼突筋窩 Pterygoid fovea

22下顎枝 Ramus 23舌下腺窩 Sublingual fossa 24下顎腺窩 Fubmandibular fossa

25オトガイ棘(上:オトガイ舌筋棘、下:オトガイ舌骨筋棘)Superior and inferior mental spines(genial tubercles)

 

 

不対性。下顔部を占める馬蹄形の骨で下顎の支柱をなしている。

これに体と枝の2部を区別する。

下顎体は中央部を占めている抛物線状の弯曲部で、本来は左右両部からできているが、生後1~2年の間に癒着して一つの骨となる。

上縁部を歯槽部といい、その上面には上顎と同様に各側8個の歯槽がある。

体の前面正中線の両側にはオトガイ結節という小突出部があり、そのやや上方には正中線上にオトガイ隆起がある。

オトガイ隆起と左右のオトガイ結節は三角台状にやや前方に突出している。

このようにオトガイの突出しているのは人類の特徴である。

体の外側面には大2小臼歯の下方にオトガイ孔という孔があり、下顎管の前口をなしている。

下顎骨の内面正中部にはオトガイ棘という2対の鋭い小突起があって、その外側には斜めに後上方に走って下顎枝の前縁に達する顎舌骨筋線、またその下にはほぼこれと並行に走って下顎孔に達する顎舌骨筋神経溝がある。

下顎枝は体の後上方に続く扁平な部分でその下部は体の後端とともに下顎角をつくっている。

下顎角は小児では鈍角であるが、成長するにしたがって次第に直角に近づき、年を取って歯が脱落し歯槽部が消失すると、再び鈍角を呈するようになる。

下顎枝の内面にはそのほぼ中央に下顎孔があって、下顎管の入り口をなしている。

下顎管は下顎孔から始まり、下顎骨の内部を軽い弓形を描いて前下方に貫通し、オトガイ孔で下顎体の外面に開く長い管で、その経過中に各歯槽に向かって細い管を分脈している。

下顎枝の上端には前に筋突起、後には間接突起があって、その間に下顎切痕をはさんでいる。

筋突起は側頭筋の付着部をなしているのでこの名がある。

間接突起にはさらに下顎頸と下顎頭とを区別し、後者は顎関節の関節頭をなしている。

 

⑤舌骨 os hyoideum,hyoid bone

 

喉頭の上方、舌根の下部にある不対性の馬蹄形の骨である。

中央部の体から大角と小角という2対の突起が後上方に向かって出ているため、その形はさながら下顎骨の縮図のようである。

 

 

□頭蓋の全体

 

⒈頭蓋の上面

 

眼窩の上縁と外後頭隆起を通る平面より上にある頭蓋部を頭蓋冠という。

 

 

1プレグマ Bregma 2冠状縫合 Coronal suture 3前頭骨 Frontal bone 4ラムダ Lambda 5ラムダ縫合 Lambdaid suture 6後頭骨 Occipital bone 7頭頂骨 Parietal bone 8頭頂結節 Parietal eminence 9頭頂孔 Parietal foramen  10矢状縫合 Sagittal suture

 

 

1冠状縫合 Coronal suture 2クモ膜顆粒小窩 Depressions for arachnoid granulations 3前頭骨 Frontal bone 4前頭稜 Frontal crest 5矢状洞溝 Groove for superior sagittal sinus 6動脈溝と静脈溝 Grooves for middle meningeal vessels 7頭頂骨 Parietal bone 8頭頂孔 Parietal foramen 9矢状縫合Sagittal suture

 

脳脊椎液はクモ膜顆粒を通り抜けて上矢状静脈洞に注ぐ。

この顆粒があるために、前頭骨と頭頂骨が静脈洞をおおう部分に不規則な浅いくぼみが生じる。

 

 

⒉頭蓋の後面

 

後頭骨の後面中央には外後頭隆起がある。

その先端をイニオンとよび、頭蓋計測の際に重要な基準点となる。

外後頭隆起からは両側に向かって弓形の上項線が走っている。

この隆線は胸鎖乳突筋と僧帽筋がつくところで、頭蓋冠と頭蓋底の境界線である。

自然体ではこの線から上の方は後頭部で皮下に触れることができるが、これより下の方は頸の深部に隠れていて外からは触れない。

 

 

1外後頭隆起(イニオン)External occipital protuberance(inion)  2最上項線 Highest nuchal line 3下項線 Inferior nuchal line 4ラムダ Lambda 5ラムダ縫合 Lambdaid suture 6後頭骨 Occipital bone 7頭頂骨 Parietal bone 8頭頂孔 Parietal foramen 9矢状縫合 Sagittal suture 10上項線 Superior nuchal line

 

頭蓋にドリル孔を開けることはずいぶん昔から行われていた(穿頭術)。

本来「悪魔を追い出す」ためであったが、今日では頭蓋内圧を下げるために脳神経外科医に使われている。

 

 

⒊頭蓋の側面

 

①側頭部

側頭骨の外側面中央には外耳孔があって内方に向かい、外耳道となって鼓室に通じている。

外耳道の後下側には乳様突起が突出し、前上側には頬骨突起が出ている。

後者の前端には水平に前へのびて頬骨に連なり、橋状の頬骨弓をつくる。

頬骨突起の基部の下面に下顎窩があって、顎関節の関節窩をなし、その前縁は関節結節によって境されている。

頬骨弓の上方にある浅い広い陥凹部を側頭窩、下内方にある深い陥凹部を側頭下窩といい、両窩は頬骨弓の内側を通って互いに交通している。

この交通部は自然体では主として側頭筋で占められている。

 

②側頭下窩

頬骨弓の下内方にある陥凹部で上は蝶形骨の大翼、前は上顎体、内側は翼状突起によって境され、外側は下顎枝でおおわれている。

大翼には卵円孔と棘孔があり、いずれも頭蓋腔に交通している。

上顎体と翼状突起との間には狭い翼口蓋窩があり、またその上前方は大翼と上顎体との間にある下眼窩裂によって眼窩に通じる。

側頭下窩は自然体では主として内側と外側翼突筋によって充たされ、顎動脈と三叉神経第3枝の幹部も主としてここを通る。

 

③翼口蓋窩

上顎骨と翼状突起との間にある狭い洞窟で、内側壁は口蓋骨の鉛直板、前壁は上顎体、後壁は翼状突起によってつくられている。

内方は蝶口蓋孔によって鼻腔に通じ、前は下眼窩裂によって眼窩に通じ、下は延びて口蓋管となり口蓋の後外側隅のところで大・小口蓋孔に開く。

また翼口蓋窩の後壁には、大翼を貫く正円孔と翼状突起の基部を前後に貫く翼突管があり、前者は頭蓋腔に後者は破裂孔に開いている。

 

 

1前涙嚢稜 Anterior lacrimal crest 2前鼻棘 Anterior nasal spine 3下顎骨の下顎体 Body of mandible 4下顎骨の下顎頭 Condyle of mandible 5冠状縫合 Coronal suture 6下顎骨の筋突起 Coronoid process of mandible 7側頭骨の外耳道 External acoustic meatus of temporal bone 8外後頭隆起(イニオン)External occipital protuberance(inion) 9涙嚢窩 Fossa for lacrimal sac 10前頭骨 Frontal bone 11上顎骨の前頭突起 Frontal process of maxilla 12前頭頬骨縫合 Frontozygomatic suture 13眉間 Glabella 14蝶形骨の大翼 Greater wing of sphenoid bone 15下側頭線 Inferior temporal line 16涙骨 Lacrimal bone 17ラムダ縫合 Lambdoid suture 18側頭骨の乳様突起 Mastoid process of temporal bone 19上顎骨 Maxilla 20オトガイ孔 Mental foramen 21オトガイ隆起 Mental protuberance 22鼻骨 Nasal bone 23ナジオン Nasion 24後頭骨 Occipital bone 25篩骨の眼窩板 Orbital part of ethmoid bone 26頭頂骨 Parietal bone 27下垂体窩(トルコ鞍)Pituitary fossa(sella turcica) 28後頭嚢稜 Posterior lacrimal crest 29プテリオン Pterion(encircled) 30下顎骨の下顎枝 Ramus of mandible 31側頭骨の鱗部 Squamous part of temporal bone 32側頭骨の茎状突起 Styloid process of temporal bone 33上側頭線 Superior temporal line 34側頭骨の鼓室部 Tympanic part of temporal bone 35頬骨弓 Zytomatic arch 36頬骨 Zygomatic bone 37側頭骨の頬骨突起 Zygomatic process of temporal bone

 

プテリオンは単一の点ではなく、前頭骨、頭頂骨、側頭鱗部および蝶形骨大翼が隣接する領域である。

頭蓋内面では、この領域を中硬膜動脈の前枝が走っているので、プテリオンは目印として重要である。

 

 

⒋頭蓋前面

 

頭蓋前面の中部には鼻腔、その上方には一対の眼窩があって眼窩の上縁より上の方を前頭部、下の方を顔面部という。

顔面部はさらにこれを二分して、下顎骨でつくられた部を下顔部、それより上を上顔部と名付ける。

前頭部は前頭骨、上顔部は主として上顎骨・頬骨・鼻骨などでつくられている。

 

①鼻腔

骨格における鼻腔は前は梨状口によって顔面に、後は一対の後鼻孔によって頭蓋底に開き、正中面には鼻中隔という骨板があって鼻腔を左右に分けている。

鼻中隔は上半は篩骨の正中板から、下半は鋤骨からできている。

その前方から入り込んだ楔形の切痕部は、自然体では鼻中隔軟骨で補われている。

 外側壁:(前部=鼻骨+上顎骨、中部=篩骨迷路+上顎骨+下鼻甲介、後部=口蓋骨の鉛直板+翼状突起の内側板)

外側壁はだいたいにおいて外下方に向かって傾斜しているため、鼻腔は上方が狭く下方が広く、前頭断面では三角形をなしている。

外側壁は鼻腔の諸壁の中で凹凸の最も著しい部分で、貝殻のような上・中・下鼻甲介は壁から内下方に向かって垂れ下がり、それぞれの下に上・中・下鼻道をつくり、また鼻中隔との間に総鼻道をはさんでいる。

これらの鼻道は後方で合流して鼻咽道となり、後鼻孔を経て外頭蓋底に開く。

鼻咽道の外側壁には蝶口蓋孔があって外方に向かって翼口蓋窩に通じ、下鼻道の前端の近くには眼窩から下ってきた鼻涙管が開く。

 上壁:(前部=鼻骨+前頭骨の鼻部、中部=篩骨の篩板、後部=蝶形骨の体)

篩板には多数の小孔があって、頭蓋腔に通じる。

 下壁:(前の大部=上顎骨の口蓋突起、後の小部=口蓋骨の水平板)

骨口蓋の上面である。

前端に近く各側一個の切歯管があって前下方に走り、左右合して一管となり、骨口蓋の正中線上に開口する。

 

②副鼻腔

鼻腔の付近の骨の中にある多数の洞窟で、いずれも鼻腔と交通している。

これらの副鼻腔は自然体では鼻腔粘膜の続きでおおわれて、鼻腔とひと続きになっている。

 

③眼窩

眼球とその付属器を容れている四角錘状の洞窟で、顔面頭蓋と脳頭蓋とを境している。

前は大きな眼窩口によって外界に開き、後端は視神経管があって頭蓋腔に通じる。

上壁は前頭骨の眼窩部と蝶形骨の小翼で、外側壁は頬骨と蝶形骨の大翼で、下壁は上顎体の眼窩面で、内側壁は涙骨+篩骨迷路で構成されている。

上壁と外側壁との境には、後部に上眼窩裂があって頭蓋腔と交通し、また外側壁と下壁との境には大翼と上顎体との間に下眼窩裂があって側頭下窩と翼口蓋窩とに通じる。

下眼窩裂の中部からは眼窩下溝が始まり、眼窩下管を経て眼窩下孔で顔面に開く。

涙骨の前には涙嚢窩がある。

鼻涙管はここに始まり、下って下鼻道に通じている。

 

 

1前鼻棘 Anterior nasal spine 2下顎体 Body of mandible 3前頭骨 Frontal bone 4前頭切痕 Frontal notch 5上顎骨の前頭突起 Frontal process of maxilla 6眉間 Glabella 7蝶形骨の大翼 Greater wing of sphenoid bone 8眼窩下孔 Infra-orbital foramen 9眼窩下縁 Infra-orbital margin 10下鼻甲介 Inferior nasal concha 11下眼窩裂 Inferior orbital fissure 12涙骨 Lacrimal bone 13蝶形骨の小翼 Lesser wing of sphenoid bone 14上顎骨 Maxilla 15オトガイ孔 Mental foramen 16オトガイ隆起 Mental protuberance 17中鼻甲介 Middle nasal concha 18鼻骨 Nasal bone 19鼻中隔 Nasal septum 20ナジオン Nasion 21眼窩 Orbit(orbital cavity) 22下顎枝 Ramus of mandible 23上眼窩裂 Superior orbital fissure 24眼窩上孔 Supra-orbital foramen 25眼窩上縁 Supra-orbital margin 26頬骨Zygomatic bone

 

眼窩上孔、眼窩下孔、オトガイ孔の三つの孔はほぼ同じ垂直面に位置を占める。

 

 

⒌頭蓋の下面

 

これは外頭蓋底の外面である。

 

①骨口蓋

口腔の上蓋、鼻腔の下壁をなす半長円形の骨板である。

前方の大きい部分は上顎骨の口蓋突起で、後方の小さい部分は口蓋骨の水平板でできている。

口蓋正中線の前端部には切歯孔があって切歯管によって鼻孔に通じ、また後外側隅には一個の大口蓋孔と2~3個の小口蓋孔があって口蓋管の開口をなしている。

口蓋の後縁の直上には、一対の後鼻孔がある。

骨格では鼻腔がここを通って頭蓋の下面に開放しているが、自然体では後鼻孔の後方は咽頭鼻部に当たっている。

後鼻孔の両側には歯槽突起の後端に接して翼状突起がある。

突起は内側板と外側板とに分かれていて、その間に翼突窩をはさんでいる。

外側板の外側はすなわち側頭下窩であって、大翼はその上壁をなしている。

大翼の後縁部は卵円孔と棘孔とによって貫かれて頭蓋腔と交通している。

蝶形骨の後方には側頭骨が相接している。

蝶形骨の大翼と側頭骨の錐体との間には耳管溝があって後外側に走り、筋耳管管となって鼓室に通じている。

錐体の前稜には錐体と鼓室部との境すなわち下顎窩の後内側に狭い錐体鼓室裂があって、鼓室に通じている。

また錐体の下面には頸動脈管の外口がある。

この管は弯曲を示しつつ錐体の内を通過し、その尖端のところで頭蓋腔に開く。

頸動脈管の外側には茎状突起が前下方に向かって突出し、その後外側には乳突突起との間に茎乳突孔があって顔面神経管の開口部をなす。

後頭骨の外側部と側頭骨の錐体との間には頸静脈孔がある。

なお外側部の下面には後頭果があって環椎後頭関節の関節頭をなし、その基部は舌下神経管によって貫かれる。

また左右両果の後方には大後頭孔があって頭蓋腔と脊柱との連絡部をなしている。

 

 

1錐体尖 Apex of petrous part of temporal bone 2関節結節 Articular tubercle  3頸動脈管 Carotid canal 4顆管 Condylar canal(posterior) 5鼓室蓋稜 Edge of tegmen tympani 6外耳道 External acoustic meatus 7外後頭稜 External occipital crest 8外後頭隆起 External occipital protuberance 9破裂孔 Froamen lacerum 10大後頭孔 Foramen magnum 11卵円孔 Foramen ovale 12棘孔 Foramen spinosum 13大口蓋孔 Greater palatine foramen 14口蓋骨の水平板 Horizontal plate of palatine bone 15舌下神経管 Hypoglossal(anterior condylar)canal 16切歯窩 Incisive fossa 17下項線 Inferior nuchal line 18下眼窩裂 Inferior orbital fissure 19蝶形骨大翼の側頭下稜 Infratemporal crest of greater wing of sphenoid bone 20頸静脈孔 Jubular foramen 21翼状突起の外側板 Lateral pterygoid plate 22小口蓋孔 Lesser palatine foramina 23下顎窩 Mandibular fossa 24乳突孔 Mastoid foramen 25乳突切痕 Mstoid notch 26乳様突起 Mastoid process 27翼状突起の内側板 Medial pterygoid plate 28正中口蓋縫合 Median palatine(intermaxillary)suture 29後頭顆 Occipital condyle 30後頭動脈溝 Occipital groove 31口蓋溝と口蓋棘 Palatine grooves and spines 32上顎骨の口蓋突起 Palatine process of maxilla 33口蓋骨鞘突管 Palatinovaginal canal 34錐体鱗裂 Petrosquamous fissure 35錐体鼓室裂 Petrotympanic fissur 36咽頭結節 Pharyngeal tubercle 37鋤骨の後縁 Posterior border of vomer 38後鼻孔 Posterior nasal aperture(choana) 39後鼻棘 Psoterior nasal spine 40翼突鉤 Pterygoid hamulus 41口蓋骨の錐体突起 Pyramidal process of palatine bone 42舟状窩 Scaphoid fosssa 43蝶形骨棘 Spine of sphenoid bone 44鼓室鱗裂 Squamotympanic fissur 45側頭骨の鱗部 Squaous part of temporal bone 46茎状突起 Styloid proces s47茎乳突起孔 Stylomastoid foramen 48上項線 Superior nuchal line 49横口蓋縫合 Transverse palatine(palatomaxillary)suture 50上顎粗面 Tuberosity of maxilla 51側頭骨の鼓室部 Tympanic part of temporal bone 52鋤骨鞘突管 Vomerovaginal canal 53頬骨弓 Zygomatic arch

 

頸動脈管は側頭骨の錐体下面に丸い形の外口が見えるので、識別できる。

頸動脈管は上方へまっすぐ走って頭蓋内面に開くのではない。

直角に前内側へ曲がり錐体内部を通過したのち、破裂孔の後ろに開口する。

感染の頭蓋内伝播:

頭皮、導出静脈が頭蓋を横切って、頭皮の静脈と頭蓋内の静脈洞を連絡している。

これら連絡静脈を通す最大の孔は、後頭骨と乳様突起の近くに見られる。

 

 

⒍頭蓋腔

 

脳をおさめるところでほぼ卵形で、上壁は円蓋状であるが下壁は著しく凹凸を示す。

その意義はイ、脳の下面に適応するため ロ、頭蓋腔に出入りする神経、血管を多数通ずる孔があるため

頭蓋腔の容積は脳の発達に伴うもので、平均、約1300~1500mlである。

頭蓋腔を囲む骨壁の厚さは部位によって違っている。

概して軟組織の被覆が薄く外力にさらされている頭蓋冠が厚く、眼窩の上壁、中頭蓋窩の下壁、後頭蓋窩の下壁などは眼窩の内容や頸部の軟組織で保護されているために薄い。

その上に、頭蓋底には多数の溝や孔があるために、その構築の強さは頭蓋冠に比べてはるかに劣る。

外力の作用で頭蓋底骨折を起こしやすいのはそのためである。

 上蓋:前頭鱗、頭頂骨、後頭鱗からなる。

ほぼ一様の厚さの骨板でつくられているから、その内面はほとんど外面の陰型をなしている。

 下壁:これを内頭蓋底といい、外頭蓋底と相対している。

左右の蝶形骨小翼の後縁と側頭骨錐体の上稜とは蝶形骨に向かってX状に集中し、そのために頭蓋腔の下壁は前中後の三つの大きなくぼみに分かれている。

 

①前頭蓋窩

篩骨の篩板、前頭骨の眼窩部、蝶形骨の小翼からなる。三つのくぼみの内で最も浅い。

大脳前頭葉の入るところである。

正中部は鼻腔の上壁にあたり、篩骨の篩板でできている。

外側部は眼窩の上壁にあたり、この部の骨板は非常に薄い。

 

②中頭蓋窩

蝶形骨と側頭骨からなり、大脳の側頭葉を容れるくぼみである。

正中部は蝶形骨の体で高くなって中頭蓋窩を左右両部に分けている。

蝶形骨体の上面は鞍状に、くぼんでトルコ鞍といい、ここに下垂体を容れている。

トルコ鞍の上外方には視神経管があり、小翼の基部を貫いて眼窩に通じている。

また蝶形骨の大翼と小翼との間には上眼窩裂があって、これも眼窩に通じている。

大翼には正円孔、卵円孔、棘孔が一列に並んで、前者は翼口蓋窩に、後二者は側頭下窩に通じている。

錐体の尖端と蝶形骨体との間には破裂孔があって、ここに頸動脈管が開口している。

また細い翼突管はここから始まり、前走して翼状突起の基部を貫き、翼口蓋窩に通じている。

 

③後頭蓋窩

小脳・橋・延髄を容れるところである。

錐体後面の中央には内耳道があり、外方に走って内耳の内側壁に達する。

顔面神経管はこの管底から始まり、少し外前方に走ったのち直角に後外方に折れ、鼓室の内側壁の中を弓のように曲がって下り、茎乳突起で外頭蓋底に開く。

後頭蓋窩の中央には大後頭孔があって、これによって頭蓋腔と脊柱管とが交通し、後頭骨の外側部と側頭骨の錐体との間に頸静脈孔のあり、後頭骨の外側部が斜に舌下神経管によって貫かれている。

後頭鱗の内面中央には内後頭隆起がある。

上矢状洞溝はここに始まって頭蓋上壁の正中線を前頭部まで走り、横洞溝はこれから左右に横走し、側頭骨乳突部の内面をS状曲がって頸静脈孔に至っている。

 

 

□頭蓋の連結

 

頭蓋を構成している諸骨は下顎骨と舌骨を除いては、みな縫合と軟骨結合によって固く結合されている。

下顎骨は顎関節によって頭蓋と可動的結合をいとなみ、舌骨はただこれに起始する筋その他の軟部によって舌根部に支持されているにすぎない。

 

⒈頭蓋の縫合

 

①矢状縫合

時として矢状縫合は前に延びて前頭骨を左右に切半していることがある。

その前頭骨の中にある部分を前頭縫合という。

このような場合には冠状・矢状・前頭の3縫合が十字形に交わる。

前頭縫合の頻度は日本人で6%である。

②冠状縫合

③ラムダ縫合

④鱗状縫合

⑤正中口蓋縫合

⑥横口蓋縫合

 

⒉泉門

 

新生児の頭蓋では骨化がまだ完全でないから、頭蓋冠の扁平骨の周縁部はなお結合組織のまま残り、したがって各骨が相接する部分には泉門という未骨化部が残っている。

泉門は生後次第に骨化し、約2年で全部閉鎖する。

泉門は頭頂骨の四隅にある。

①大泉門

②小泉門

③前側頭泉門

④後側頭泉門

 

⒊顎関節

 

側頭骨と下顎骨との間の関節である。

関節頭は下顎骨の頭、関節窩は側頭骨の下顎窩、この関節では関節包がゆるい上に関節腔の中に関節円板があるから関節頭はかなり自由に移動することができる。

したがって単純な蝶番関節でなくて、至って複雑な運動をいとなむ。

この運動は次のように3種に分析される。

 

⑴上下の開閉運動

ほぼ蝶番関節としての運動で、この場合には下顎頭と関節円板との間に運動がおこり、前者が関節頭として、後者が関節窩として作用する。

 

⑵両側同時に前後運動

この場合には運動は下顎窩と関節円板との間に起こる。

水平運動ではないことに注意する。

 

⑶片側だけの前後運動

このとき下顎骨は他側の関節頭を中心として前後に回転する。

これらの運動を適当に組み合わせることによって複雑な咀嚼運動が行われる。

 

 

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